斎藤孝『読書力』(岩波新書 2002)
図書館で新書の棚の前をうろうろしてたら目に付いたので借りてみた1冊。ずらっと並んだ文庫本とか新書のタイトルざーっと見ていくのって楽しいよね
- 作者: 齋藤孝
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2002/09/20
- メディア: 新書
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目次
序 読書力とは何か
Ⅰ 自分をつくる――自己形成としての読書
Ⅱ 自分を鍛える――読書はスポーツだ
Ⅲ 自分を広げる――読書はコミュニケーション力の基礎だ
感想とか
読書をしない人が増えていることを憂う著者が読書の必要性を激しく主張する本。「読書力がある」の基準として文庫100冊・新書50冊を挙げる。この150冊は完全な娯楽本を除いた「精神の緊張を伴う読書」が対象で、その基準は曖昧だが、小説なら司馬遼太郎あたりが境界線だという。つまりはそれなりに難しい本をある程度の量読めというわけだ。150冊読んで読書力がつくかどうかは分からないけど、目標設定の助けとして一定の基準を示してもらえるとやりやすいのは確か。少し前まであまり本を読まない人間だったので、もっと早く出会いたかった。まあ、本を読まない人がこの本に出会うためには少なくとも薦めてくれる読書人が周りにいなければならないわけだが。学校の先生が生徒に勧めるのに良い本かも。多分ぼくはこの基準をまだクリアしてないけれど、ある程度読書を習慣化できた今ではあえて150冊を意識しながら読む必要はないかな。文庫も新書も読みたい本が山ほどあるので、まあぼちぼちと。