西尾維新『刀語 第二話 斬刀・鈍』(講談社BOX文庫 2007)

 なんだか本当にちょっとした感想にしかなってないけど、とりあえず小説読んでのメモみたいな感じで記録。ネタバレはあまりしないので、ちょろっと表面をなぞるだけになってます。
 なんか変な文だけども、どうも自分は小説の感想書くときはちょっぴり調子乗ってしまうらしい。読んだ後テンション上がってるからだろうか。

刀語  第二話  斬刀・鈍 (講談社BOX)

刀語 第二話 斬刀・鈍 (講談社BOX)

西尾維新の時代活劇十二ヶ月連続刊行プロジェクト第二弾。
"雑劇寸劇茶番劇!刀語の第二巻♪"

 とがめらが追う四季崎記紀の変体刀が十二本、今回登場する一本は切れ味に定評のあるらしい斬刀・鈍(ザントウ・ナマクラ)。鉄でも切り裂く切れ味なのに、その名は何故かナマクラ刀。看板に偽りありってレベルじゃない、幼女を名乗るババアくらいの罪深さ。

 それはそれとしておいて、その斬刀を所持する今回の対戦相手は孤高の剣士・宇練銀閣。黒い着流しに女性と見紛う黒髪ロング、こいつはイケメンに間違いない。言動もなかなかイケメンで、敵でありながらカッコいい人物でした。あと、前回の対戦相手・真庭蝙蝠の所属する真庭忍軍より第二の忍者、真庭白鷺も登場。読んだらすぐにわかるけど、こいつの台詞が非常にウザい。なんだこりゃ、とマジで思った。でも大丈夫、そう思うのも最初だけでした。そう最初だけ。アニメでどんな喋り方してるのか気になるところ。ところで真庭忍軍の頭領は十二人いるらしいので、もしかして一巻につき一人出てきたりするんだろうか?

 戦闘は、描写としてはあっさりめ。互いにほとんど一撃必殺、技の応酬よりも勝負の決する瞬間に至る緊張感がメインな感じ。あまり派手さはないけれど、切って切られて根性で耐えて互いに必殺百連発ー!!みたいな戦闘よりは個人的に好みだな。ぱらぱらページをめくってみると七花ととがめの会話が占める割合が多いと思ったけれど、刀語は一冊の登場人物が少ないので考えてみれば当然か。西尾維新のキャラのやりとりは大好きで、今回も非常に楽しめました。相変わらずとがめちゃんが可愛すぎ。

 今回も1時間半くらいでサクッと読めた。あまり盛り上がりは大きくなかった気がするけれど、一巻よりも好きかなあ。前回にも増してメタな表現満載で、小説としてこれいいのか?と感じつつも西尾維新だしまあいいか、と思ってしまうあたりもう完全に慣れている。先の予告のようなものが多く、むしろ期待が膨らむばかり。とりあえずは三ヶ月後、つまりは五巻のとがめちゃんが楽しみで仕方が無いのでした。

ちぇりおー!