西尾維新『刀語 第三話 千刀・鎩』(講談社BOX文庫 2007)
自分は手を付けると一気に最後まで行ってしまうことが多いので(放送終了済みのアニメとかエロゲとか)、このまま12冊読んでしまうかもしれないな。
- 作者: 西尾維新,take
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/03/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 2人 クリック: 30回
- この商品を含むブログ (136件) を見る
西尾維新の時代活劇十二ヶ月連続刊行プロジェクト第二弾。
"期待失態時代劇!刀語の第三巻♪"
広い広い因幡の砂漠に剣士が二人と奇策士一人、忍ぶ気のない忍者が一人。つまるところ前回の登場人物はたったの四人。それが一転、出雲の神社に舞台を移し、今回の登場人物はたぶん1003人くらい。前巻に比べて999人も増えたよ、やったねたえちゃん!*1とにもかくにも登場する1003人のうち1000人は巫女さんだというんだからもう巫女スキーは歓喜するしかない。とかなんとか思ってたんだけども、今回の対戦相手・敦賀迷彩以外は巫女と言うより黒子な感じ*2。敦賀迷彩は姉御肌というかさばさばした感じの巫女さんで、千刀流という仰々しい名前の剣術の使い手。この千刀流というのがまあ字面からしてありえないし実際ありえないんだけども、そこはいつものことだと納得すると、虚刀流との対比で描かれる部分が面白かった。
毎度出てくる四季崎記紀が変体刀、今回登場するのは千刀・鎩。金に殺すと書いて読みはツルギ*3。そんでもって第二巻のでとがめが語っていた通り千本一組の刀でありまして、巫女さんが一本ずつ持ってるわけです。おいおい今度は一対千かよどこのボタン連打ゲーだよとか思ってた。結局そうはならなかったけど、あれはある意味やっぱり一対千なのか。
巫女さん千人剣士が一人、奇策士一人で1002人。ああ、あと忍者がひとりいましたね。やっぱり真庭忍軍の頭領十二人、一冊に一人出てくるようです。今回登場した奴の名前は真庭喰鮫。うーん、どんな奴だっけ。
今回なんだか少し物足りない感があったなあと思って二巻をぱらぱらめくって比べてみると、今回はとがめちゃんかわいいタイムが少々短い。前半は七花と別行動だわ後半の戦闘ではおいてけぼりだわで、出番が少ないっていう。とがめかわいいよとがめ。次回は出番が多いといいな。次の相手は一巻からずっと名前の出てる日本最強の剣士だそうで。二巻で明かされた口癖が素晴らしいので楽しみだ。